築二十五年の我が家を全面リフォームすることになり、私たちは三ヶ月間の仮住まい生活を余儀なくされました。リフォーム中どこに住むかという問いに対し、当初は「住みながらでもなんとかなるのではないか」と楽観視していましたが、結局は近所のマンスリーマンションを借りることに決めました。今振り返れば、この決断は正解だったと確信しています。まず驚いたのは、仮住まいへの引越し作業の負担です。リフォームのために家を空にするということは、家具や荷物の大半をトランクルームへ預け、必要最低限のものだけを持って移動することを意味します。この「二度の引越し」が、想像以上に肉体的にも精神的にも堪えました。仮住まいのマンスリーマンションは、広さが以前の家の半分ほどしかなく、家族四人での生活は密度の高いものでした。子供たちは自分の部屋がないことに最初は不満を漏らしていましたが、逆に家族が常に同じ空間にいることで会話が増えるという意外な副次効果もありました。しかし、やはり一番の課題はキッチンの狭さでした。備え付けのコンロが一口しかなく、毎日の食事作りがパズルのような作業になり、結局はスーパーのお惣菜や外食に頼る日が増えてしまいました。食費が予想の倍近くかかってしまったのは、予算計画の甘さだったと反省しています。また、リフォーム現場が近かったこともあり、週末ごとに進捗を確認しに行くのが楽しみでしたが、同時に「早く自分の家に帰りたい」という切実な願いが日に日に強まっていきました。仮住まい生活は、いわば「長いキャンプ」のような非日常感がありますが、それが三ヶ月続くと日常の尊さを痛感します。特に、工事が遅延して入居日が二週間延びた時の絶望感は忘れられません。マンスリーマンションの契約延長手続きや追加費用の支払いなど、事務的な手間も重なりました。これからリフォームを控えている方に伝えたいのは、仮住まいは単なる寝場所ではなく、そこでも日々の生活が続くのだということです。安さだけで選ぶのではなく、ある程度の快適さと、もしもの工期延長に柔軟に対応できるかどうかを重視して選ぶべきです。大変な時期ではありましたが、不自由な生活を経験したからこそ、完成した新しい家での最初の夜に家族全員で感じた幸福感は、何物にも代えがたい特別なものになりました。
自宅リフォーム期間に私が仮住まいで経験した本音の記録