賃貸マンションやアパートに住んでいて、網戸と窓の間に隙間を見つけてしまった場合、どう対処すればよいか悩む方は少なくありません。自分で修理してしまってよいものか、それとも大家さんや管理会社に連絡すべきか。判断を誤ると、後々のトラブルに発展しかねないため、慎重な対応が求められます。結論から言うと、まずは大家さんか管理会社に連絡するのが正解です。なぜなら、網戸は建物に付属する設備、つまり備え付けの備品と見なされることが一般的だからです。設備の不具合や自然な経年劣化による故障は、原則として貸主である大家さんの責任と費用負担で修繕する義務があります。これは民法にも定められている賃貸借契約の基本ルールです。自分で勝手に修理業者を呼んだり、部品を交換したりすると、その費用を請求しても認められないばかりか、場合によっては原状回復義務に問われる可能性もゼロではありません。連絡する際は、ただ「網戸に隙間が空いている」と伝えるだけでなく、状況を具体的に説明することが大切です。いつから隙間に気づいたのか、隙間はどのくらいの大きさか、網戸の開閉にガタつきなどはないか、といった情報を正確に伝えましょう。スマートフォンのカメラで隙間の部分を撮影し、写真を見せながら説明すると、よりスムーズに状況を理解してもらえます。多くの場合、連絡を受ければ管理会社や大家さんが状況を確認し、提携している業者を手配してくれるはずです。ただし、入居者の故意や過失によって網戸を破損させてしまった場合は、修理費用は入居者負担となります。例えば、物をぶつけてフレームを曲げてしまったり、子供が寄りかかって網を破ってしまったりといったケースです。自分の使い方が原因でない限り、経年劣化による不具合は貸主の責任範囲です。賃貸住宅では、住まいの不具合はまず報告、相談するという基本姿勢が重要です。網戸の隙間も例外ではありません。自己判断で行動する前に、必ず管理会社や大家さんに一報を入れることを徹底しましょう。
賃貸住宅の網戸の隙間はどうする?